部屋の中の安全確認(リビング)
地震による負傷者の大半が、家具の転倒、落下物による負傷、本人の転倒、ガラスの飛散によるものです。
地震に備え、各家庭では家具などの転倒防止対策をされているとは思いますが、見落としがないようにもう一度チェックしておきましょう。
その際には、各部屋ごとに地震対策場所のチェックシートを作り、確認をしていくのが効率的です。
★リビングでのチェック箇所
1.大型家具や戸棚は固定されているか?
大型家具の転倒防止は、数種類あります。各ご家庭の家具の状態や家の構造に合わせて選ぶようにしましょう。
・突っ張り棒タイプ
壁や床に接着固定せず家具の上面に載せ、設置するタイプの転倒防止器具です。クギやネジなどを使わないのが特徴です。
・L字型金具
壁と家具とをL字型の金具を使ってネジ止めするタイプの転倒防止器具です。
設置する場合は、壁側、家具側に強度があるかを必ず確認し、桟の位置で固定するようにしましょう。
・収納ボックスタイプ
天井と家具との隙間を埋める収納ボックスタイプの転倒防止家具です。
高さの調節ができるタイプもあり、天井との隙間がなく、ぴったりと設置することが可能です。
収納と転倒防止と2役を兼ね備えており、ネジをつかうことのできない冷蔵庫の転倒防止器具としても使えます。
・ベルトタイプ
大型家具の上面や側面に取り付けるベルトやチェーンタイプ転倒防止器具です。
L字金具のようにネジで固定する物や、ネジを使わず接着剤で固定するタイプもあります。
ネジを使わないタイプのものは、冷蔵庫の転倒防止器具として利用可能です。
- 部屋の中の安全確認(リビング2)
★リビングでのチェック箇所(続き)
2.窓ガラスの飛散防止対策は?(全ての部屋)
地震が起こった時、窓ガラスが飛散したり、家具の転倒によって、家具のガラス扉が割れて飛散することもあります。
このガラスが避難時の怪我の原因ともなりますので、窓ガラスやガラス扉付きの家具には飛散防止フィルムを貼っておきましょう。
3.家具の引き出しにはストッパーがついているか
家具の転倒により、中の収納物が飛び出してしまうのも危険です。
食器棚などの家具の扉にはストッパーを付けておきましょう。
留め金式のもの、地震が起こった時、振動を感知し自動的に扉のストッパーが出るタイプのものなどがあります。
また、本棚など扉のない家具には、収納物の落下防止用の器具を付けましょう。
4.TVは固定されているか?
大型テレビも地震時には不安定になり、転倒する恐れがあるので危険です。
専用の金具やネジで固定をしておきましょう。
最近では壁やテレビボードなどに固定する金具がついている物も販売されています。
5.照明器具固定されているか?(全ての部屋)
天井から一本のコードで吊るされているペンダント型の照明器具の場合、地震が起こると、左右に揺れ、天井などに当たると電灯部分が破損し、怪我や家事の原因ともなり大変危険です。
切り傷だけでなく、目に入る危険もありますので、対策をしておきましょう。
ペンダント型の照明器具の場合は、チェーンと金具を使って3~4方向に天井に止めましょう。
シャンデリアなどは、落下防止の対策がされているものが多いですが、もし対策のされてないものは対策しておきましょう。