部屋の中の安全確認(キッチン)
キッチンには、冷蔵庫、食器類、こまごまとした食材、炊飯器、レンジ、ポットなどの電化製品など、地震時に転倒や落下の恐れのある製品が多くあります。
★キッチンでのチェック箇所
1.冷蔵庫は固定されているか?
冷蔵庫は転倒すると、重量もあり、転倒すると大けがの原因ともなり、しっかりと固定しておく必要があります。
○突っ張り棒タイプ
壁や床に接着固定せず冷蔵庫上部に載せ、設置するタイプの転倒防止器具です。
○転倒防止器具ベルトタイプ
冷蔵庫上部や側面に取り付けるベルトやチェーンタイプ転倒防止器具です。
L字金具のようにネジで固定する物や、ネジを使わず接着剤で固定するタイプがあり、ネジを使わないタイプのものが冷蔵庫の転倒防止器具として使われています。
○収納ボックスタイプ
天井と家具との隙間を埋める収納ボックスタイプの転倒防止家具です。
高さの調節ができるタイプは、天井との隙間がなく、ぴったりと設置することができます。
ネジをつかうことがないので冷蔵庫の転倒防止器具としても使用できます。
○粘着シートタイプ
本来ゲルタイプのものは、中型家具、パソコンやAV機器などの転倒防止に適していますが、冷蔵庫やピアノなど、ネジや釘が使えない大型家電や家具にも使える粘着シートタイプのものもあります。L字金物に粘着マットが着いたタイプのもので、ネジや釘を使わずに転倒防止対策ができるので冷蔵庫の転倒防止に使えます。
2.食器棚は固定されているか?
食器棚も他の大型家具と同じく、まずは転倒防止器具での対策が必要です。
また、ガラス扉のある食器棚については、ガラスの飛散防止や揺れにより扉や引き出しを開かなくするストッパーを付けておきましょう。
- 部屋の中の安全確認(キッチン2)
3.電子レンジ、炊飯器、ポットなどの転倒防止対策はされているか?
電子レンジ、炊飯器、ポットなどの電化製品は、水平で安定した場所に置き、転倒を防止するためにも高いところに置かないようにしましょう。
また、電子レンジなどを台に置いている場合は、置いている台も固定しておくことが大切です。
○粘着シートタイプ
ゲル状の粘着シートタイプものは、柔らかい素材なので、地震による振動や衝撃などを大幅に吸収してくれます。また、貼るクッションシールタイプのものもあります。設置も貼るだけ、置くだけのタイプのものは傷つけたり汚したりすることもありません。
また、大きさもハサミで好きな大きさに切り取るタイプのものもあります。
4.食器の置き場所は大丈夫か?
食器棚や吊戸棚に収納されている食器類は地震時に落下すると大変危険です。
開き戸のある食器棚や吊戸棚などは、扉の開き防止ストッパーを、食器などの下には、滑り止めのシートを敷き、落下を防止しましょう。
また、食器棚においてもどんぶりや土鍋等の重いのはなるべく下に置くことが大切です。
○扉の開き防止ストッパー
開き戸を留め金式のもので開かなくするタイプのものや、地震が起こった時、振動を感知し自動的に扉のストッパーが出てロックされるタイプのものなど、様々なストッパーが販売されています。
また、扉のない家具には、収納物の落下防止用の器具を付けましょう。
○食器すべり止めシート
食器のすべり止めシートには、ゴム製のタイプのものやシリコン製のタイプのものが有効です。
食器だけではなく、花瓶やガラス製品の下にも敷いておきたいものですね。
- 部屋の中の安全確認(キッチン3・寝室)
5.その他注意する点
○キッチンにはスリッパを用意しておく
ガラスや食器類が飛散した時のために、キッチンにはスリッパを用意しておきましょう。
また、避難時に家の中を移動する時も、怪我の防止の為に多めにスリッパを用意しておきましょう。
○火災に注意する
火を使う台所は地震が起きたら、コンロなどの火元や、ガスの元栓を確認しましょう。
消火器具は持ち出しやすいところに設置をし、地震時にすぐ使えるように定期的に点検をし、使い方を確認しておきましょう。
また、紙類や布類など、燃えやすい物は火元から遠ざけるようにしておきます。
避難時には、電気のコンセントも抜いておくようにしましょう。