もし外出時に地震が起こったら
大地震が起こったとき、何より大切なのは、命を守る事です。
突然の地震は、自身や周囲がパニックに陥りやすい状況です。前もって地震に対する心構えを持っておくことで、突然の地震のときも落ち着いて対処できるように心掛けておきましょう。
☆頭を保護しましょう
外出時地震に見舞われたら、まず第一に頭を保護することが大切です。
頭を保護する物が無い場合は、手に持っている鞄で保護することも有効です。スーパーマーケットなどで買い物中の方は、プラスチックの買い物かごをかぶるのも良いでしょう。
何も頭を保護する物がない場合は、手で頭を覆うようにしましょう。
緊急時は背に腹は代えられません。手を怪我することがあっても、手がクッションの役割をしてくれるので、頭への衝撃を和らげることができます。
☆危険物のない広い場所に避難する
家の付近では窓ガラスの破片が飛び散ったり、ベランダから植木鉢や看板などが落ちてくることがあります。
また、ブロック塀などの付近ではブロックが崩れ落ちる心配があります。
周囲を落ち着いて見回し、できるだけ障害物のない広い場所へ避難しましょう。
☆車に乗っている場合
車で走行中地震が起こったら、急ブレーキをかけてすぐに停止するのは事故のもとです。
ゆっくりと車のスピードを落とし、空き地や駐車場などがあればそこで停止します。ない場合は減速後左の路肩につけてエンジンを停止しましょう。
避難する場合はいつでも移動ができるよう、キーを付けたままロックはしない状態にしておきましょう。
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☆危険な場所からはすぐ避難しましょう
土砂崩れ、がけ崩れ、津波などの危険のある場所からは、速やかに非難しましょう。
・津波の危険がある場合
津波の伝わる速さは、時速数100m以上になる場合もあります。津波警報や注意報が発令される前であっても、大きな揺れを感じたら速やかに海岸を離れ、高台などに避難しましょう。
(高台への非難が間に合わない時は、できるだけ頑丈で高い建物の上の階に避難して下さい)
また、弱い揺れでも長時間続くような場合は、油断をしないようにして非難をして下さい。
☆ビルの中で地震が起こったら
職場やマンションなどビルの中で地震が起こった場合は、エレベーターは使わずに、階段を使い避難をするようにしましょう。
また、扉や窓は開け、避難経路を確保し、避難をしましょう。
☆エレベーターの中で地震が起こったら
新機種のエレベーターには、「地震時管制運転装置」という、地震の揺れを感知すると自動的に最寄りの階に止まり扉が開く機能が設置されていますが、正常に作動しない場合も少なくなく、地震の際、エレベーター内に閉じ込められてしまうこともあります。
もし、エレベーター内で地震を感じたら、まずは行先階のボタンを全て押しましょう。エレベーターが動き、最寄りの階で止まったら、その階で降ります。
エレベーターが動かなくなり、エレベーター内に閉じ込められた時は、・エレベーター内のインターホンや携帯電話などで、外部との連絡を取りましょう。
その後は落ち着いて救助が来るのを待ちましょう。
また、エレベーターには隙間がありますので、閉じ込められても酸欠になることはありませんので、冷静な対処をしましょう。
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☆街の中で地震が起こったら
まずは、頭の保護が最優先です。手持ちの鞄などを頭の上に乗せ、頭を落下物などから保護するようにしましょう。
また、ブロック塀や建物の側などは、転落物があるかもしれませんので近づかないようにしましょう。
その場で立ち止まらずに、転落物のない空き地、駐車場、公園などに避難をしましょう。
☆地下街で地震が起こったら
都心では地下鉄を利用される方も多く、毎日の通勤に地下街を通行される方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
もし、地下街で地震が起こった場合は、太い柱や左右の壁などの側で、揺れが収まるのを待ちましょう。
階段や非常階段などは人が殺到する場合があります。慌てずに落ち着いて行動することが大切です。
また、地下内で火災が発生した場合は、煙を吸い込まないためにも、低姿勢をとり、ハンカチなどで口を押えましょう。殺到する人に巻き込まれない為にも壁伝いに移動するようにしましょう。
☆スーパーやデパートで地震が起こったら
スーパーなどでは商品の陳列棚が多いため、商品の転落に気を付けなくてはいけません。
ガラス張りのショーケース棚や大型の商品が陳列されている棚には近づかないようにしましょう。
手持ちの鞄や荷物を頭に乗せたり、買い物カゴなどで頭を保護するようにして下さい。
なるべく広い場所へ移動し、係員の指示に従って非難をしましょう。
また、劇場やホール内でも、同じく係員の指示に従って行動し、むやみに出入り口に殺到しないよう、落ち着いて行動しましょう。