津波が発生したら
スマトラ沖地震、東関東大震災でも、津波は大きな被害をもたらしました。
海底で地震が発生し、海底面に地殻変動が現れると、海水の上下動を呼び起こし、これが津波となります。
通常は、津波を発生させる地震は大規模な地震で、一般的に断層運動の大きさが大きいほど、地震動も津波の規模も大きくなると言われています。
津波は地震発生直後押し寄せてくるものではなく、少し時間の間隔を空けて到着します。
ですから、海岸など津波の恐れのある地域にいる方は、強い地震を感じたら、ただちに非難を開始することが大切です。
津波の伝わる速さは時速数100kmにもなる場合もあり、津波警報が発令されるのを待ってから逃げたのでは、間に合わなくなる恐れもあります。
海岸からはすぐに離れ、高台などの安全な場所に避難をして下さい。
津波の場合、より「高い」場所に避難をすることが大切です。
津波が到達するまでに非難が間に合わないと判断した場合、頑丈で高さのある建物の最上階(3階以上)に避難をするようにして下さい。
また、体感する地震の揺れと津波の大きさは、必ずしも一致するものではありません。
震源が遠いほど体感する揺れは小さいものですが、スマトラ島沖地震のように地震を感じなかったところまで津波が到達する場合も考えられます。
津波は一度で終わるものではなく、二度・三度と押し寄せてくる場合も多くあります。
津波が一度引いたから、と自己判断せず、津波警報や注意報が解除されるまでは海岸付近には近づかないようにしましょう。
避難後は、ラジオなどで情報を入手することも大切です。
正確な情報を入手し、指示があるまでは自己判断で勝手な行動は慎むように心掛けて下さい。