大型家具の転倒防止
家の中の地震対策として、まず気を付けたいのがタンスや食器棚、本棚といった大型家具の転倒防止対策ではないでしょうか。
大型家具の転倒防止器具はいくつかのタイプのものが販売されています。
☆突っ張り棒タイプ
壁や床に接着固定せずタンスの上部に載せ、設置するタイプの転倒防止器具です。クギやネジなどを使わないのが特徴です。
下記のような器具などが、ホームセンターやインターネットなどで販売されています。家の構造に合わせた転倒防止器具を選ぶようにしましょう。
○アイリスオーヤマ 防災用品 家具転倒防止伸縮棒など
突っ張り棒タイプの家具転倒防止伸縮棒です。これを家具と天井との間に固定することで家具の転倒を防ぎます。振動試験(震度7相当)で転倒防止効果を実証。
○アイリスオーヤマ 防災用品 家具転倒防止伸縮棒(H型構造タイプ)
H型構造なので、耐圧150kgで家具をしっかりと固定します。ジャッキ方式でしっかり家具と天井を固定することができます。
○リンテック リンクフレーム三角シリーズ
2枚の三角形のフレーム間を3本の鉄製パイプ柱で支える形の突っ張り棒タイプのもの。
天井には三角形のフレームで什器よりの力を分散して加えるため、天井に穴が開いたりしないのが最大の特徴です。震度6強の地震の振動試験で検証。
○セキスイ つっぱり式家具転倒防止棒
見せたくない突っ張りをあえて家具の一部として見せる突っ張り棒(耐震)です。
○ふんばりくんシリーズ
上下の違いがないのでどちらの向きでも使える家具転倒防止器具です。ジャッキ型なので強度が抜群で家具及び陳列棚等が倒れにくく家具及び建物に傷つかないのが特徴です。
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☆L字型金具
壁と家具をL字型の金具を使いネジ止めするタイプの家具の転倒防止器具です。
壁側、家具側に強度があるかを必ず確認し、桟の位置で固定するようにしましょう。
桟の場所は、壁の側面からドライバーの柄などで叩いた音で探します。
ブカブカと柔らかい音のする部分ではなく、コンコンと固い音のするところに取り付けるようにしましょう。
・ネジは長めの木ネジが効果的です。
・大型家具の両端に形状の同じ2個以上の金具で取り付けると効果的です。
・天板の桟が見つからない場合は、家具上部の両端の桟から桟まで板を渡して固定してから器具を取り付けましょう。
☆転倒防止器具ベルトタイプ
大型家具の上部や側面に取り付けるベルトやチェーンタイプ転倒防止器具です。
L字金具のようにネジで固定する物や、ネジを使わず接着剤で固定するタイプがあり、ネジを使わないタイプのものは、冷蔵庫の転倒防止器具として利用できます。
家具の上部に取り付ける場合は、ベルトはもう片方のベルトと平行になるように取り付け、家具の上部と壁の取り付け位置の角度が30度以下で取り付けるようにしましょう。
また、ベルトタイプの転倒防止器具は、壁と家具の設置位置をなるべく近くに置く方が強度が増します。
☆収納タイプ
天井と家具との隙間を埋める収納ボックスタイプの転倒防止家具です。
高さの調節ができるタイプは、天井との隙間がなく、ぴったりと設置することができます。
ネジをつかうことのできない冷蔵庫の転倒防止器具としても使えます。
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☆家具の下に置くタイプ
○ストッパータイプ
大型家具の転倒を防ぐシートタイプの器具。家具の下に敷き、家具を少し後ろ斜めにすることで、家具を通常よりも安定させます。
ストッパータイプのシートを敷く場合は、家具の下は間を開けず、家具幅全体に敷くようにしましょう。
○粘着シートタイプ
カラーボックス等の中型の家具には、ゲル状の粘着シートタイプの転倒防止グッズもお勧めです。
ゲルタイプのものは柔らかい素材なので、地震による振動や衝撃などを大幅に吸収してくれます。また、貼るクッションシールタイプのものもあります。設置も貼るだけ、置くだけのタイプなので床を傷つけたり汚したりすることもありません。
また、大きさもハサミで好きな大きさに切り取るタイプのものもあります。
ゲルタイプのものは、中型家具だけでなく、パソコンやAV機器などの転倒防止にも適しています。
その他、冷蔵庫やピアノなど、ネジや釘が使えない大型家電や家具にも使える粘着シートタイプのものもあります。
L字金物に粘着マットが着いたタイプのもので、ネジや釘を使わずに転倒防止対策ができるという便利な転倒防止グッズです。
・ガムロック
特長
・ネジや釘を使わないので、壁や家具を傷つけず、壁紙や壁面に直接貼ることができる。
・取り付けが簡単で女性でもお年寄りでも手軽にできる。
・取り外しも簡単。壁、家電製品、家具にノリが残らずに、洗って何度でも使える。
・洗って乾かすと粘着力が復活する。
・震度7の転倒防止性能を確認。