転倒による収納物の飛散防止

地震が起こったとき、家屋の中で怪我をする人の多くが、家具の転倒、収納物の飛散、ガラスの飛散によるものです。

平成7年に起こった阪神・淡路大震災でも家屋の中で怪我をした人の多くが、上記の原因によるものだとの調査結果がありました。

 

家具の転倒防止対策は、前項までを参照していただき、こちらでは、家具の転倒に伴う、ガラスや収納物の飛散防止対策について考えてみましょう。

 

☆ガラスの飛散防止

○家具のガラス扉や窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る

地震が起った時、ガラス扉のついている家具が転倒しガラスが割れたり、ガラスサッシやガラス窓の飛散による怪我があります。

そのようなガラスの飛散を防ぐために、家具のガラス扉や窓ガラスには、飛散防止フィルムを貼っておきましょう。

飛散防止フィルムは、食器棚は外側に、窓ガラスなどは内側に貼るようにします。(人がいる面にガラスが飛散しないように貼ります)

また、家具が倒れて窓ガラスが飛散しないためにも、窓ガラスの前には家具や家電製品を置かないようにしておきましょう。

 

○家具の開き扉や引き出しにはストッパーを

地震の場合、観音開きになっている食器棚や本棚の収納物が飛散し怪我の原因となることもあります。収納物の飛散防止のためにも扉にはストッパーを付けておきましょう。

ストッパーにはいくつか種類があります。

留め金式のものや地震が起こった時、振動を感知し自動的に扉のストッパーが出るタイプのものなど、様々なストッパーが販売されています。

また、扉のない家具には、収納物の落下防止用の器具を付けましょう。